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空洞

Hearthstone(ハースストーン)の話など。雑記もあります。

対人関係の心理学 読了

ミステイクとスリップ

ミステイク…正しいやり方を知らず間違ってしまう

スリップ…正しいやり方を知っているのに間違ってしまう

スリップの発生を0にすることはできない。焦りなどの心理状態、空腹や眠気などの生理状態、ストレスや注意の乱れなどにより簡単な作業でも発生する。

 

アイヒマン実験・・・悪の陳腐性

電気ショックを与える実験。心理的に問題のない成人が被験者。「記憶に関する心理学実験」という名目を被験者に伝えてある。被験者2名に部屋に入ってもらう。中には白衣を着た心理学者が待っている。被験者の片方に教師役、片方は生徒役になってもらうため、くじ引きをする。教師役は簡単で、生徒役に暗記の問題を出し、ミスをするたび電気ショックを流すだけである。
ここで1つ重要なポイントがある。生徒側が間違えるたびに教師側は電気ショックを強くしていかなければならない。

生徒役は簡単な記憶課題なのにミスをしてしまう。それを何度も繰り返してしまう。電気ショックの機械に目をやると、「軽い電撃」「強い電撃」「危険:過激な電撃」「XXX」と表記されている。
生徒はだんだんとうめき声をあげ、「もうやめてくれ! 実験をやめる!」と叫びだした。しかし、あなたの後ろにいる心理学者は、
「続けてください。」
「あなたが実験を継続することで、科学の発展に役立つのです。」と極めて冷静な口調で実験の継続を促してくる…。

「正常な人間」なら、被験者が叫びだしたところで実験をやめるかもしれない。しかし、およそ65%の教師役がこの実験を最後まで、「XXX」まで継続した。つまり、普通の人間は、そうしろと命じられただけで、死ぬまで相手を痛めつけることができるということだ。

この実験は生徒役がサクラで、実際には電流は与えられておらず、電流が与えられている演技をするだけだ。くじ引きで被験者は確実に教師役になる。この実験で身体的に傷ついた者は誰もいない。しかし、被験者の精神的負担はかなり大きいものだった。多くの人間が、「命じられただけで自分は人を殺すかもしれない」とショックを受けた。この実験をきっかけの1つとして、社会心理学実験を行うときの倫理的ガイドラインが作られた。

さて、実際にあなたが知らずにこれを行っていたら、どこまで電圧を上げていただろうか。見ず知らずの心理学者の命令ですら実行する人がいるのに、もし職場の上司と部下だったら…。意味を考えずに黙々と従い、行為を実行するのではないだろうか。