空洞

Hearthstone(ハースストーン)の話など。雑記もあります。

アンケート調査における反応歪曲

人間はアンケート調査で嘘をつくことがある。意識的につく人間もいれば、無意識的に嘘をつくこともある。

一部のアンケート調査において、反応歪曲と呼ばれるものだ。

 反応歪曲のパターンは以下の3つに分類される。

 1.黙従傾向

質問項目がどんな内容であっても、同意する傾向を黙従傾向と呼ぶ。つまり、全部「1」につけたり、「はい」か「いいえ」のどちらかに偏って答える傾向である。

 

 2.社会的望ましさ

社会的に望ましいと思われる回答をする傾向。多くは自分を好ましく見せようとする傾向である。自己防衛も含まれる。

 

3.いいふり、悪いふり、でたらめ応答

社会的望ましさと一部重複するが、良いふりの判別方法は以下である。

「生まれて一度も嘘をついたことはありません」などの質問項目をいくつか用意して、肯定的な回答を集計すると検出できる。

 悪い振りは、自己意識が非常に悪く、精神病質者のように回答する傾向がある。

 

大部分の人は質問紙に正直に回答するが,1~2割の人は自分を偽って回答する可能性がある。建前的回答は意識に上らないことも多い。逆に自分を実際よりも悪いとみなし,精神病者のような回答をすることもある。このような現象を反応歪曲(response set)と呼ぶ。

この辺りは無意識の合理化、支配の錯覚、妥当性の錯覚が関連してくるだろう。ごく普通に、多くの人間に起こりうることだ。アンケート調査を行う際には留意したい。