空洞

Hearthstone(ハースストーン)の話など。雑記もあります。

成績の低い人が、自分の成績を高く見積もりやすい現象は、自分が劣っていることを認めたくない、あるいは自分は能力が高いと思いたいとの動機によるものではない

タイトルが結論です。

成績の低い人が、自分の成績を高く見積もりやすい現象は、自分が劣っていることを認めたくない、あるいは自分は能力が高いと思いたいとの動機によるものではない、ということがわかってきています。

 

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出所:Ehrlinger, Johnson, Banner, Dunning, & Kruger (2008)


ではどうして自分の成績を勘違いしてしまうのか?

端的に言えば視点や考え方の固定化です。

成績の低い人は評価を行う際の適切な視点が欠如している可能性、つまり正しい評価を行うメタ認知が欠如することに起因する可能性が高いのです。

「自分はほかの人間とは違う」

「運が悪かっただけだ」

さしたる論拠もなく、このような発言をする人はメタ認知能力が低いと思われます。

ではどうすればメタ認知の能力を向上させられるのか?

 

 

まず、人間の認知は常にバイアスがかかっているという事実を理解しましょう。
執筆している私自身も含め、そこがスタート地点です。
誰もが自分という色眼鏡で偏光された視点を持つ人間です。

 

そして次に、統計を理解することです。数字を理解することです。

1個のさいころを振って、6が出る確率は?

 

1/6ですよね。しかし、これを法則として認められるのはほんの数百年前のことです。
これを理解していない人たちもたくさんいました。
人間は学習によって少しずつ賢くなってきました。しかしながら、学ばなければ気づかないこともたくさんあります。

日々学びましょう。いつか何かの役にきっと立つでしょう。

 

 

引用・参考文献

自律学習とメタ認知 | 人材・組織開発の最新記事(コラム・調査など) | リクルートマネジメントソリューションズ