継続できない、向上できない、あきらめてしまう。
これは考え方にある。
「良い」「悪い」という1軸でしか捉えていない人だ。
現在の状態が「良い」と「悪い」の2つでしか考えられていないと、現在が良いのだからそのままにしておけばよい、現在の状態が悪いのだから改善を図らないと、という考えになる。違うのだ。方向性が見えていないのだ。これを解決するのは非常にシンプルだ。
「良くなっている」「悪くなっている」という軸を追加してあげるだけだ。
象限としては、
「良いし、良くなっている」
「良いが、悪くなっている」
「悪いが、良くなっている」
「悪いし、悪くなっている」
この4つに分類すればよい。
非常にシンプルだが、多くの人は気づいていなかったり、それを考えようとしていない。なぜなら、人間は現在の状態が続くと考えがちだからだ。
もう少し細かく見れるなら、軸をベースにして、
現在の状態:「良い・普通・悪い」
方向:「良くなっている・現状維持・悪くなっている」
という3×3で見ていくのが良いだろう。
自分の認知能力、知能レベルに合わせていくとよい。
それに対してそれほど詳しくない場合は、複雑に考え始めると失敗しやすいので、慣れてきた段階で細かく見ていくとよい。
継続できない、向上できない、あきらめてしまう。これらは状態だろうか、行動だろうか。beであるのかdoであるのか。
私は、これらはかなりbeに近いものを感じている。
なぜならば、doしようとしても彼らはできないbeにあるのだ。
体調が悪い状態なら風邪薬を飲む、こんな単純なことを風邪の状態のときはできるのに、良くなってくるととたんに飲むのをやめてしまう。実際は食事も楽になっているし飲む行為自体の難易度が下がっている。
しかしそれをやらない。できない。これは、be、つまり状態と考え方の問題である。
心臓病ですら50%の人が適切に薬を飲まないといった事例があるように、この状態に陥りやすい。
次回は、いかに継続するか、考え方の形成と具体的なdoについて語ろうと思う。